南部・嘉義県の国立故宮博物院南部院区(南院)で5日午後、夜空を彩るドローン(無人機)ショーが催される。前日には本番前のリハーサルが行われ、噴水や音楽に合わせ、500機のドローンによって葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」や歌川国芳の「流行猫の戯 道行猫柳婬月影」などの図柄が次々に描かれ、詰めかけた約1千人の観客から歓声が上がった。
南院では8月31日まで、江戸時代の東京の様子を描いた浮世絵やびょうぶなどを展示する特別展「江戸浮世之美」が開催中。日本や台湾の美術館などから借り入れた150点を含め、計218点展示されている。同院は展示期間も半分が過ぎようとしていると指摘。7月には50点を超える展示品の入れ替えが行われれることから、まだ見てない人は早めに見に来るよう呼びかけた。
同県では来年、旧正月を締めくくる恒例行事「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)が開催される。これをアピールしようと、4日の南院の夜空には「2026台湾灯会」の図柄も登場した。
ドローンショーは5日午後7時半に始まる予定。天候によっては中止となる可能性がある。