日本統治時代に建設された中部・台中市后里区の旧泰安駅の駅舎が老朽化したため、来週から修繕工事が行われることになった。来年9月の完成を予定している。
駅舎は1937(昭和12)年に完成。新線の開通に伴い98年に運用を停止した。2000年には台中県(当時)の県定古跡に登録され、現在は台中市の市定古跡となっている。
地元、泰安里の謝学和里長(町内会長)によると、駅舎は長年手つかずの状態となり、外壁に亀裂が入ったり水が漏れたりしている他、駅長室の天井は落ちて、地下道の路面にも亀裂が入り、ガラス窓も割られているという。
修繕を支援した楊瓊瓔立法委員(国会議員)は同駅舎について、歴史・文化的な価値があるだけでなく、観光スポットの一つだと強調。修繕後には周辺の観光スポットとの相乗効果で観光の魅力を押し上げ、地方経済の発展に寄与するだろうと期待を寄せた。