南部・嘉義県の朴子配天宮で旧暦新年を祝う伝統行事「御賜灯花」が開催されている。今年はトレンドに合わせ、色とりどりのちょうちんが飾られ、人気の写真スポットになった他、夜は点灯され、日中とは異なる幻想的な雰囲気が楽しめる。
朴子配天宮は航海の女神、媽祖を祭り、今から200年以上前の清朝時代に建立された。旧暦1月15日の元宵節(今年は2月12日)前後、草花とちょうちんによるオブジェを飾る行事が行われることで有名で、同行事は皇帝の許可を得たことから「御賜灯花」と呼ばれる。
同県文化観光局は朴子には同施設の他、清朝や日本統治時代からの建物が随所にあると指摘。昼間には町の路地裏を散策し、歴史や文化の魅力を感じ、夜にはちょうちんの柔らかい光の世界に包まれ、信仰やロマンチックなムードを体験し、地元ならではのグルメを試してほしいとアピールした。
御賜灯花は毎年旧暦大晦日(今年は1月28日)に始まり、元宵節まで続く。