南部・屏東県の宗教施設「都城隍廟」で1日、富の神様を迎える定例行事「発銭母」が行われた。あいにくの雨にもかかわらず、多くの信者が駆けつけた他、神様に扮した人と記念撮影したり、ハイタッチを交わしたりする姿も見られた。
銭母は廟などが信者に貸し出す小額の現金のことで、「発財金」とも呼ばれる。信者はこのお金を資本金としてビジネスや投資に活用したり財布に入れたりして金運を呼ぼうとしている。借りたお金は神様に返す必要がある。
この日は旧正月4日に当たり、中華圏では富の神様を迎える日とされ、銭母を配布する習慣がある。廟側によれば、配布は午前9時からだったが、前日夜11時にはすでに列に並ぶ人がいたとか。
配布当日は朝から雨が降っていたが、数キロにわたる長蛇の列ができて、お昼ごろに廟側が用意した1万2000人分の銭母の配布が終了した。「旧正月だから、楽しければいいんですよ」と3年連続で一番乗りしたという男性は感想を語った。