台北市の超高層ビル「台北101」の展望台で山の中の秘境に見られる四季折々の景色に焦点を当てた特別展が開かれている。主催者は季節ごとの台湾の山の美しさを間近で感じてもらえればと期待を寄せている。
台北101と退役軍人の関連業務を担う国軍退除役官兵輔導委員会(VAC)が協力して実施した。主催者によれば、展示では季節の変化に合わせ、VAC傘下にある数カ所の風光明媚な農場やレジャースポットを紹介していく。
クリスマスを控え、まず中部・台中市の紅葉の名所、福寿山農場(標高2100~2600メートル)が見せる真っ赤に染まる神秘的な風景を再現。来年2月からは桜の名所、武陵農場(台中市、標高約1800メートル)の花見、同5月には羊と触れ合える清境農場(中部・南投県、標高1750メートル)の牧場、8月からは森林浴が楽しめる棲蘭・明池森林遊楽区(北東部・宜蘭県、標高420~1700メートル)の山々の魅力をそれぞれ伝える。
主催側は、台湾のランドマーク的存在である台北101で台湾の高い山ならではの四季の変化と農場文化を紹介することで来場者に独特な視覚と文化体験を提供し、台湾に海外からの観光客誘致につなげたいとしている。