南部・嘉義県の景勝地、阿里山の二延平遊歩道で14日、一面を埋め尽くす雲海が現れた。その絶景を写真に収めようと、国内外から駆けつけた観光客の姿が見られた。
雲海の写真を撮ったのは県内の病院で働く看護師の黄淑美さん。写真撮影が好きだという黄さんは同日早朝、インターネットを通じて遊歩道のライブカメラの画像をチェックしたところ、雲海が広がっている光景が目に入ったことから、車を運転して1人で訪れることを決めたという。
同県文化観光局によれば、二延平遊歩道は撮影関係者に人気の雲海スポット。秋や冬は雲海のシーズンに当たるため、写真愛好家が足を止め撮影に興じる様子をしばしば目にするとか。
二延平歩道の入口は同県を走る阿里山公路の52.8キロの地点にあり、標高約1150メートル。雲海や滝雲、夕日を鑑賞するスポットとして知られる他、沿道には竹林や奇石、茶園などの景色も楽しめる。