南部・屏東県の廟、小琉球三隆宮で3日から行われていた伝統行事「迎王祭」が9日未明、幕を閉じた。台湾で信仰される神、王爺を乗せるための「王船」が砂浜に運ばれた後、午前3時に爆竹を合図に王船に火がつけられ、数千人の観衆が見守る中で王爺を送り出した。
小琉球は同県東港からフェリーで約30分の位置にある離島。同県政府交通旅遊課によれば、迎王祭の期間中には5万人以上が島に出入りしたという。
迎王祭は屏東県に古くから伝わる厄除けの行事で、3年に1度、県内の複数の廟で行われる。小琉球の迎王祭は「屏東三大迎王祭」の一つとされており、その中で最も早く実施された。東港東隆宮では今月28日から、南州溪洲代天府では11月13日から行われる予定。