台湾では旧暦7月(今年は8月4日~9月2日)は「鬼月」と呼ばれ、あの世につながる扉「鬼門」が開かれている期間だと言われている。中部・苗栗県苑裡鎮では鬼月の終わりを翌日に控えた1日、毎年恒例の「鬼門関夜市」(関は中国語で“閉める”)が開かれ、一時は歩行が困難になるほどの人々が押し寄せた。
600以上の屋台が軒を連ねた。午後の早い時間から人が集まり始め、夕方を過ぎるころには苑裡駅前の道路はすでに人の海のような状態となった。屋台の店員の一人は「音楽ライブよりもにぎやかだ」と話す一方で、「混雑し過ぎていて、長時間いるのは怖い」と語る人もいた。