南部・屏東県の廟、東港東隆宮で28日に開幕する3年に1度の伝統行事「屏東東港迎王平安祭典」では、海外からの人々に国家級の無形文化資産を深く知ってもらうため、県がボランティアによる日本語や英語での案内サービスを提供する。1日、ボランティアを対象とした研修会が現地で行われた。
同県政府伝播・国際事務処が報道資料で知らせた。ボランティアメンバーは通訳ガイドや元英語教師などで優れた外国語能力を持つものの、古いしきたりにのっとって行われる同行事には専門性が高い用語が多く、翻訳上の難易度が高い。そのため県はこの日、同郷出身の大学助教を招き、東隆宮が提供した教材を使用して研修を行い、行事に対するボランティアらの理解を深めた。
同行事は屏東に古くから伝わる厄除けの行事。王船を建造して王を勧請し、船の巡行を経て王船を燃やし、邪気などを追い払う。10月5日まで8日間にわたって行われる。外国語による案内は廟の広場脇カウンターで毎日午前9時から午後5時まで。