南部・高雄市の寿山動物園は同園の敷地内によく出没するタイワンザルから来園者を守り、強奪されるのを防ごうと巾着袋のレンタルサービス提供など、さまざまな取り組みをおこなている。
寿山は同市南西部にあり、自然豊かな他、気軽に登れる山としても親しまれている。同市の高閔琳観光局長によれば、寿山はタイワンザルにとっても餌を探したりす生活したりするのにもってこいの場所。近年は人間による不適切な餌付けが原因でサルの行動範囲が人間の生活圏のすぐそばまでせまってきているという。
高局長はまた、ビニール袋や紙袋などを手に持つと、サルの目には食べ物が入っている容器として映るため、おのずと人間に近づいてくると紹介。来園者に安心して動物園を楽しんでもらおうと、帆布の巾着袋のレンタルサービスを開始したと説明した。
同園は台湾の固有種であるタイワンザルは人の食べ物を奪うことで人に悪い印象を与えがちだが、互いを尊重し合えば、サルのかわいい一面も観察できるのだとしている。