(台北中央社)郭智輝(かくちき)経済部長(経済相)は17日、元経済産業審議官の平井裕秀氏に「経済専業奨章」を授与し、台日の半導体など産業の投資や連携の推進における卓越した貢献をたたえた。
同奨章は経済の分野で優れた貢献をした中華民国(台湾)国民や外国人を表彰するもので、経済部(経済省)から贈られる。
平井氏は2020年から情報通信産業などを所管する商務情報政策局長や経済産業政策局長などを歴任し、23年7月に経済産業審議官を辞職した。経済部は、平井氏が在任中、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の日本への誘致に取り組んだと言及。台日間の経済戦略とサプライチェーン(供給網)の連携に新たな一里塚を築いたと称賛した。
平井氏は新型コロナウイルスが流行した20~21年の期間中、TSMCの対日投資を巡り、同社と話し合ったことや日本政府からの補助金獲得に協力したことなどを振り返った他、台湾企業の日本進出を支援するため、関連のサービスを提供する会社の設立を目指す郭氏の構想も日本社会から前向きな評価を得られるだろうと語った。