(高雄中央社)南部・高雄市の台湾鉄路(台鉄)三塊厝駅前で18日、蒸気機関車の展示が始まった。記念式典に出席した同市の陳其邁(ちんきまい)市長は、機関車と同駅旧駅舎、周辺の商店街「三鳳中街」はいずれも百年以上の歴史があると紹介した。
三塊厝駅は日本統治時代の1908(明治41)年に開業。23(大正12)年に、現在まで残る木造の旧駅舎が完成した。当時は高雄の主要駅の一つだったが、現在の高雄駅が開業すると利用者が徐々に減り、86年に廃駅になった。2018年、市内の台鉄が地下化した際に再開業した。旧駅舎は04年に市定古跡に登録された。
展示が始まったのは、1923(大正12)年に日本で製造されたLDK58蒸気機関車。その後ろには57年製造のLDR2201客車も置かれた。
陳氏は、三鳳中街で春節(旧正月、今年は今月29日)前の買い出しをし、さらに三塊厝駅旧駅舎を訪れてほしいと市民に呼びかけた。