台北市政府警察局北投分局は15日、同市北投区の北投渓で北投石を採取したとして、男(40)を文化資産保存法違反の疑いで台湾士林地方検察署(地検)に送検したと発表した。6カ月以上5年以下の懲役に加え、50万台湾元(約240万円)以上2千万元(約9500万円)以下の過料が併科される可能性がある。
同分局によると、昨年12月末に北投渓で何者かが石を拾っていると通報があり、監視カメラの映像などから男を特定した。犯行に使用した車の中からは北投石四つ、計1.55キログラムが見つかったという。
北投石はラジウムを含む鉱石として知られる。現場は北投石自然保留区で、自然の状態を変えたり、壊したりすることが禁じられている。同分局は注意を呼びかけた。