中部・台中市の李総合医院は14日、小腸にシイタケが詰まり食欲不振などになった40代男性の症例を紹介した。外科主治医の許明賢医師は、患者が過去に腹部の手術を受けた関係で腸がやや狭くなっており、腸閉塞に至ったと説明した。シイタケは開腹手術で取り出された。
同院によれば男性は歯が不自由だったため、半分に切られた直径5センチのシイタケをかまずに飲み込んだ。その後、お腹の張りを感じ、物を食べるとすぐ吐いてしまう症状が出たため病院を受診した。
医師は当初、鼻から胃に管を入れて減圧したり、点滴を打ったりして異物が自然に消化して排出されるよう試みたものの、4日たっても改善の兆しがなかったため、手術に踏み切った。
許氏は、消化機能が正常な人であれば、物をかまずに食べても自然に体外に排出されるが、腸が狭く、異物のつまり具合が深刻だと、腸閉塞が起きると説明。もし魚や鶏肉の骨を飲み込めば腸壁に穴が開く可能性があり、腹膜炎や深刻な感染を引き起こし、生命にかかわる事態にもなり得ると警鐘を鳴らした。
腸閉塞のリスクが高いのは過去に腹部の手術を受けた患者や、慢性的な便秘の人、高齢者、腹部に腫瘍がある人などだという。許氏は腸閉塞を防ぐために、ゆっくり食事し、よくかんでから飲み込み、消化が良い物を食べるようにと話した。