(台北中央社)昨年11月に行われた野球の国際大会「プレミア12」で台湾が優勝したのを記念し、代表メンバーの写真が施された交通系ICカード「イージーカード」(悠遊卡)が事前予約限定で販売され、26万枚を超える注文が入った。カードの運営会社は売り上げから必要コストを除いた750万台湾元(約3600万円)余りを野球関係団体に寄付すると発表し、台湾原住民(先住民)の野球少年の支援など野球の普及に役立ててほしいとしている。
プレミア12の代表メンバー28人のうち原住民の選手が14人を占めた。同社は、1968年に日本のチームに大勝して台湾中を沸かせた、原住民の児童が中心の少年野球チーム「紅葉少棒隊」から昨年のプレミア12まで、原住民は台湾の野球史における重要な存在だと説明。原住民の若者たちは限られた資源の中で、卓越した才能と粘り強い意志で台湾野球のために輝かしい成果を何度も残してきたとたたえた。
14日には台北市内で寄付贈呈式を兼ねた会見が開かれた。中華職業棒球大聯盟(台湾プロ野球リーグ、CPBL)と中華民国野球協会に300万元(約1400万円)ずつ、残りの150万元(約720万円)余りを台湾原住民野球運動発展協会に寄付することが発表された。
カードは昨年11月末から12月初めにかけ、5日間限定で予約を受け付けた。販売価格は120元(約570円)。購入者には順次発送が行われている。