南部・台南市の白河ダム内にある、「島」のようになっている個人所有の土地の一部が売りに出され、1坪当たり約3700円という値段も含めてインターネット上で話題を呼んでいる。ダムを管理する農業部(農業省)農田水利署嘉南管理処白河水庫分処の職員は、該当の土地は「森林区」のため開発が出来ず、アクセスも非常に悪いため、購入希望者が現れるとは思えないと話している。
土地の販売情報は、中古品や不動産などの売り手と買い手が情報を共有するフェイスブックページに投稿された。広さは1万5235坪で、販売価格は1200万台湾元(約5700万円)。1坪当たりでは約790元(約3700円)となる。「家や土地を買うより島を買うほうが良い」「島主になろう」などの宣伝文句が並んでいた。
中央社の取材に応じた同分処の職員は、「島」が貯水時には陸地とつながっておらず、移動手段は水路しかない上に、水が干上がったとしても地面がぬかるんでいるため、車両の通行は困難だと説明。さらに、島の地主は1人ではないため、購入したとしても島の一部分を手に入れられるだけだと補足した。
島が個人所有である理由は、ダムの建設当時、資金が十分になく、高さ109メートルを境界にそれより下の土地だけを所得したためだという。