農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署は26日、枯れたクスノキを再利用して作った貯金箱や掲示板、おもちゃのピンボールなどを東部・花蓮県の瑞穂小学校に寄贈した。老木の精神と命の価値が伝わればとした。
同分署によれば、クスノキは樹齢86年で同小のそばに植えられていた。長年、地元の発展の歴史に立ち会ってきたが、2021年5月に南根腐病にかかったと診断され、2年間治療を受けても回復出来なかったことから公共の安全確保のため、昨年7月に除去された。
同分署は、100年後にまた地元の人々の守護者になれるよう本来の場所にクスノキを新たに植える方針をまとめるとともに、関連の法律にのっとり、その他の老木の健康を守っていく考えを示した。
同小の林嘉鎮校長は、花蓮分署に感謝を表明。生徒たちに自然資源の尊さと持続可能な利用の重要性を理解してもらおうと、クスノキでできた関連のグッズを善用すると語った。