北東部・宜蘭県三星郷の龍泉歩道で26日、ヒゴロモのひなが巣から落ちて死んだことが確認された。知らせを受けた同郷公所(役場)は巣がある木の下に稲わらを敷き、再発を防ごうとした。
龍泉歩道は自然豊かな景勝地として知られる。数年前に鮮やかで美しい羽を持つヤイロチョウが姿を見せたことから、多くの愛鳥家が訪れるようになり、近年は役場の関係者と愛鳥家たちの協力で鳥類の良好な生息地となった。
台湾野鳥保育協会の黄蜀婷副秘書長によれば、同地にはこのほど、ヒゴロモのひなが3羽誕生し、親鳥がひなに餌を与える様子を多くの愛鳥家がカメラに収め、暖かく見守っていた。だが、同日午前、うちの1羽が立つ練習をしている時、きちんと立てず地面から約2.5メートの高さから落ちた。
ヒゴロモは絶滅の恐れがある台湾固有の亜種。体長約25センチで主に標高の低い山間部に生息し、広葉樹林を好んで生活する。