端午節(端午の節句)に当たる10日、南部・屏東県佳冬郷で「スイカ立て」に挑戦するイベントが開かれた。台湾では端午節に卵を地面に立てるとその後の1年間の幸せを手にできるという言い伝えがあり、これに倣ったもの。約800個の大きなスイカが会場に立てられ、同郷が「スイカの故郷」であることをアピールした。
同郷農会(農協)によれば7年前、若い農家が地場の産業をユニークな形で紹介しようと、スイカ139個を立てて注目を集めた。翌年、同農会が規模を拡大しイベントを実施。2020年にはその盛況に目をつけた農業部(農業省)が場所を台北市内の総統府前に移して実施。999個のスイカが立てられ、スイカを立てる数の最多記録を記録した。
今回は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。スイカの数は520個を予定していたものの、申し込みが30分で埋まってしまったため、後から追加された。
イベントでは、スイカをカボチャの台木に接ぎ木する体験も行われた。同郷公所(役場)によれば同郷の石光見地区はスイカの接ぎ木技術で知られており、多くの農家はスイカをカボチャやニガウリの台木に接ぎ木して育てている。