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太平洋横断した台湾初の無動力船、存命の乗組員が69年ぶりに再登船 「実家に戻ったよう」

2024/05/05 19:01
周伝鈞さん=海洋大学の教師、陳銘仁さん提供
周伝鈞さん=海洋大学の教師、陳銘仁さん提供

69年前、木造帆船「自由中国号」で太平洋横断に成功し、現在も存命の乗組員がいる。今年98歳だという周伝鈞さんだ。周さんは4日、再び同船に乗船し「まるで実家に戻ったようだ」と感動を口にした。

1955年6月に米サンフランシスコで開催のヨットレースに参加するため、同船は周さんを含む6人を乗せて同年4月4日に北部・基隆から米国に向かって出発。114日にわたる航行を経て8月8日に目的地に到着した。レースには間に合わなかったものの、太平洋を渡った台湾初の木造帆船となった。

船はその後、半世紀以上米国に放置され、一度は取り壊しの危機にあったが、各界の尽力により2012年5月、基隆に運ばれた。修復を経て現在は基隆にある台湾海洋大学に展示されている。

現在生活している米国から帰国した周さんはこの日、家族同伴で同大を訪れ、船室に入った。波と闘う114日間の海上生活の大変さを振り返りながら、船をきちんとメンテナンスしてくれたとして大学側に感謝した。

(沈如峰/編集:荘麗玲)

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木造帆船「自由中国号」=資料写真
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