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乗用車が日本人観光客に衝突 台湾・高雄の交差点で 市が安全対策強化を検討

2025/03/17 17:00
日本人観光客の女性が負傷する事故があった高雄市前金区の交差点(高雄市警察局新興分局提供)
日本人観光客の女性が負傷する事故があった高雄市前金区の交差点(高雄市警察局新興分局提供)

(高雄中央社)南部・高雄市前金区の交差点で15日、乗用車が歩道にいた日本人観光客の女性にぶつかる事故が起きた。女性は17日現在、集中治療室で処置を受けている。市は16日、事故防止のため、交差点の安全対策強化を検討していると明らかにした。

事故は15日午後4時半ごろに発生。現場は片側3~4車線の道路同士が交わる、環状交差点(ラウンドアバウト)と十字の交差点が組み合わさった特殊な構造の交差点だった。73歳の男が運転する乗用車が十字交差部付近を走行中、進行方向右側に突然それて縁石で隔てられた歩道に進入し、歩いていた女性にぶつかった。女性は臓器出血や複数箇所の骨折などのけがを負って医療機関に搬送され、手術を受けた。

警察が検査したところ、男からアルコールは検知されなかった。男は調べに対し、交差点に警察官がいるのを見て緊張してハンドル操作を誤ったと話しているという。

事故を問題視した同市の市議が16日、交差点の安全強化を検討するよう市に訴え、市交通局がこれに回答した。同局は、事故があった交差点は昨年に改修した際、縁石の増設や車両用の動線の改良などを行い、事故が20%以上減少したと説明。車道と歩道の区分けや標識などは関連の法規にのっとったものだとした上で、市工務局がガードレールによる区分けの強化を検討していると明かした。

一方で、今回の事故の主な原因はドライバーの運転ミスだと強調。物理的な対策に加え、注意義務に対するドライバーの意識を根本から改善させる必要があるとし、取り締まりなどさまざまな面での改善が必要だとした。

(蔡孟妤/編集:田中宏樹)

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