(高雄中央社)南部・高雄市が市産果物の対日輸出に力を入れている。日本ではあまりなじみのないインドナツメの知名度向上にも取り組んでおり、今月下旬には千葉県に店舗を展開するレストラン「かつ波奈」で、食後のデザートとして提供される予定だ。
市政府農業局によると、2024年に海外へ輸出された市産農産品は7124トン、生産額は3億台湾元(約13億3800万円)に達した。主な輸出先は日本だという。
高雄市が日本のレストランチェーンと協力し、果物をPRするのは初めて。かつ波奈では20~23日に開催する台湾高雄市フェアで、定食を注文した食事客を対象にナツメを提供する。ナツメを通じて高雄市の魅力を感じてほしいとしている。
農業局は22年から日本のスーパーなどでナツメやパイナップル、玉荷包ライチなどの市産果物のアピールを実施してきた。羅達生(らたつせい)高雄副市長は、高雄のナツメの栽培面積は全国最大で、品質も高く、シャキシャキとした食感が特徴だと強調。日本のレストランとの協力を通じて、消費者の食生活により近づく形で市場への進出を図るとしている。
農業局では、今後も引き続き日本市場との連携を深め、高雄の良質な農産品の販路拡大を進めるとともに、世界に台湾農業の品質とポテンシャルを示したいと意欲を見せている。