(東京中央社)台湾産サツマイモを使った軽食「サツマイモボール」(地瓜球)が今季のプロ野球開幕後、東京ドームを含む日本全国の7球場で販売されることになった。サツマイモの冷凍加工品などを生産、販売する台湾企業、瓜瓜園企業(台南市)と冷凍食品の輸出入を手掛けるティーケートレーディング(東京都大田区)が11日、台湾の農産物の調達に関する協力覚書を結んだ。
調印式はこの日、東京ビッグサイトで開幕したアジア最大級の食品・飲料展示会「フーデックスジャパン」の台湾パビリオンで行われた。台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の黄志芳(こうしほう)董事長(会長)や李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)も立ち会った。
ティーケートレーディングは今年、サツマイモボール200トンを輸入する予定。球場で販売開始された後、日本のコンビニチェーンやスーパー、高速道路のサービスエリアなどでも販売されるという。
ティーケートレーディングの佐々木裕廸社長は3~4年前に瓜瓜園の商品に出会った後、台湾のコンビニでは一年中焼き芋が売られ、サツマイモボールもナイトマーケット(夜市)などでよく見かけることを知ったと話す。台湾ではサツマイモグルメの文化が日本よりも遥かに成熟していると感じ、台湾のサツマイモボールを日本に輸入することにしたと説明した。
瓜瓜園の邱裕翔総経理(社長)は、今回の覚書締結は台湾の農業と日本の市場がすでに安定的な基礎を築いていることの表れだとし、独特の甘みや滑らかな食感、栄養価が豊富な台湾のサツマイモを日本に広めていくと意欲を示した。