農業部(農業省)台東区農業改良場は2日、同改良場が2022年に選別・育成した台湾固有の植物、タカサゴムラサキアカザ(赤キヌア)の新品種「台東2号-早橙」について、すでに育成者権を申請しており、今後は原住民(先住民)集落の発展の一助になればと期待を寄せた。
タカサゴムラサキアカザは台湾の原住民(先住民)族が古くから栽培する穀物の一つで「穀物のルビー」という異名を持つ。色は主に赤、黄色、オレンジの3種類あり、「台東2号-早橙」は赤みがかったオレンジ色をしている。
同改良場によれば、「台東2号-早橙」は種まきから成熟までわずか90日間と比較的早く、植物体の全生産量に占める子実生産量の割合を指す「収穫指数」も高い。草丈は平均で166センチで採取しやすく、機械による収穫にも向いているという。
同改良場は年内に育成者権を取得したのち、非独占ライセンス契約を行うとして農家などの特許導入希望者に対しに公式サイトでの告示を確認するよう注意を促している。