(台北中央社)中央気象署(気象庁)地震観測センターは5日、同日夜に南部・台南市で発生したマグニチュード(M)5.2の地震について、1月21日に南部・嘉義県大埔を震源として起こったM6.4の地震の余震だとの見方を示した。今後もM5以上の余震が発生する可能性が依然としてあるとしつつ、比較的規模が大きい地震の割合は徐々に減っているとした。
5日午後9時27分ごろに台南市楠西区を震源として発生した地震は、台南市や南部・高雄市、嘉義県で最大震度4を観測した。
地震観測センターの呉健富主任は、1月の嘉義大埔地震は中規模地震だったため、余震が続いていると説明。今後も嘉義県大埔や台南市楠西の一帯ではM5以上の余震が発生する可能性もあるものの、エネルギーはすでに徐々に放出されているため、今後の余震は主にM4~5またはM3~4程度になるだろうとの見解を示した。
呉氏は、ここ数日の雨の影響もあるため、山地では落石に注意するよう呼びかけた。
同センターの統計によると、1月21日の地震後に起こった余震は172回。規模別の内訳はM5以上6未満が9回、M4以上5未満が49回、M4未満が114回となっている。