(台南中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は7日、南部・台南市で開かれたアジア太平洋蘭会議・台湾国際蘭展の開幕式に出席し、中央政府は地方と連携してAI(人工知能)技術を統合し、スマート農業や精密育種を推進すると述べ、産業のさらなる高度化に意欲を示した。
頼総統は、二十数年にわたる産官学の努力により、花卉(かき)産業は伝統的な栽培方法から徐々に技術向上やブランド化、国際化にまい進していると強調。蘭は台湾が輸出する農産品の基幹産業だとした上で、生産額は昨年、64億台湾元(約287億円)に達し、そのうち61億元(約274億円)が米国や日本など海外60カ国・地域余りに輸出されたとアピールした。
また台南の台湾蘭テクノロジーパークは世界で最も有名な蘭で、育成や供給、研究開発の分野で世界をリードしていると説明。3年に1度開催される蘭会議については、各国との専門的な交流が未来の技術革新に寄与すると期待を寄せた。
蘭展は8日から23日まで開催。来場者数は昨年延べ30万人だったが、黄偉哲(こういてつ)台南市長は今年、延べ35万人の目標を掲げている。