(屏東、台北中央社)6日午前11時ごろ、南部・屏東県の台湾電力第3原子力発電所から黒煙が上がり、多数の消防車両が駆けつけた。県政府消防局によると、使われていない空気圧縮機施設の裏手にある冷却塔2基から出火した。火は10分余りで消し止められた。核能安全委員会(原子力安全委員会)は、安全性に影響はなく、放射線漏れの疑いもないと説明した。
第3原発を運営する台湾電力によれば、午前11時23分に冷却塔からの出火に関する通報があり、火は同35分に消し止められた。
第3原発では現在、2号機のみが稼働中。火事が発生した冷却塔とは約50メートル離れている。
2号機は5月17日に営業運転を停止し、廃止措置の段階に入る予定。