(台北中央社)台湾の都市伝説を題材にしてヒットした映画「紅い服の少女」(紅衣小女孩)の製作会社が手掛ける新作ホラー映画「山忌黄衣小飛俠」(The Yellow Taboo)が台湾で6月6日に公開される。ティザー予告が6日、解禁された。台湾に伝わる「黄色の雨がっぱの男」の伝説を基にし、山中で大学生が怪奇現象に遭遇する物語を描く。
「紅い服の少女」は2015年に台湾で公開され、後に続編とスピンオフ映画も製作された。新作の題材となった「黄色の雨がっぱの男」は山間部で登山客から目撃されているもので、黄色の雨がっぱにかさをかぶったその男と目が合ったり、男に付いていったりすると遭難し、ひいてはこの世から消えてしまうと言われている。
新作でメガホンを取るのはツァイ・ジャーイン(蔡佳穎)監督。ジャスパー・リウ(劉以豪)やアンジェラ・ユン(袁澧林)、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)が主演する。3人の大学生が登山時に、進んでも進んでも元の場所に戻ってしまうというループ現象に遭う—というストーリーが展開される。
プライベートでほとんどホラー映画を見ないというジャスパーは、スリラー作品への初挑戦を前に監督から指定された作品リストを歯を食いしばるようにして見たと明かす。「一番小さい音量にして、指の隙間から見るようにして見終わった」と話した。ジャスパーとは反対に、ホラー映画が好きだというヨウニンは「この作品は実際の怪奇伝説を軸として、未知に対する人間の選択を探っているところにとても魅了された」と紹介した。