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林佳竜外相、中国を非難 アルバニア決議を再び曲解 「台湾に対する法律戦」

2025/03/08 17:50
林佳竜外交部長(資料)
林佳竜外交部長(資料)

(台北中央社)中国の王毅外相は7日、北京で開いた記者会見で1971年の国連総会で採択された国連における中国代表権を定める「アルバニア決議」(国連総会2758号決議)について、「台湾を含む中国全体の国連での代表権問題を完全に解決している」と述べた。国連における台湾の唯一の呼称は「中国台湾省」であることなどにも触れた。

これを受け、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は同決議は台湾に触れていないと前置きした上で、中国共産党が法律戦で同決議をねじ曲げ、台湾問題を内政問題に歪曲(わいきょく)し、国際社会が台湾を支持するのを阻止しようとしていると非難した。同日、報道陣の取材に応じた。

林氏は、同決議が中国の代表権問題を処理しただけで台湾に言及していないことを米国や欧州議会、オーストラリア、オランダ、カナダなどの民主主義国が相次いで決議や動議などで明かしたことから、これに不安を感じた中国が同決議を曲げて解釈し続けているのだと説明。

台湾が中国の一部であると解釈されれば、台湾問題は内政問題となり、台湾海峡は内海化され、中国が出兵し台湾を併合しても国際社会が介入できなくなることから「法律戦の裏に隠れたハイブリッド戦争だ」と警鐘を鳴らした。

同部が出した報道資料では、王氏の発言は事実をねじ曲げ、不条理で誤った議論だと強い不満を表明しており、同部として厳正に非難すると反発した。

(呉書緯/編集:荘麗玲)

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