東部・花蓮県万栄郷の万栄小学校で29日、台湾原住民(先住民)族タロコ族に伝わる伝統的な建築様式で建てられた新たな校舎の供用が開始された。今後児童が民族文化を学ぶ空間として活用される。
同校の蘇連西校長によると、毎週8時間の文化カリキュラムがあり、農業や食事、信仰や儀式、工芸や音楽・ダンス、集落の歴史、狩猟などを学ぶ。これまでは集落の作業場や調理場を借りていたが、教育部(教育部)の予算を得て新たな校舎を建設したという。
校舎の供用に際しては、集落の年配者や保護者らを招いてブタをささげる儀式が行われた。蘇校長は、集落の人にも使ってもらえるようにするとし、今後も展望台を設置するなど文化学習の空間を引き続き整備する考えを示した。