台北市内の問屋街、迪化街の入り口付近にある布市場「永楽市場」の外壁にこのほど、今年の干支(えと)、辰(たつ)にちなんだ竜の形をした大きなオブジェが出現し、通行人の注目を集めた。
竜は中華圏で縁起の良い生き物とされる。権力や強さの象徴でもあるため、多くの人が辰年生まれの子どもを望んでおり、今年は出産ラッシュとなることが予想される。
「永楽市場」は日本統治時代の1908(明治41)年に開設された台湾最大規模の布市場。迪化商業エリアのランドマークの一つとしても知られる。色とりどりの布や布製品を扱う店がずらりと並び、お得な価格で購入可能だという。
迪化街では現在、旧正月(今年は2月10日)用の食材やお菓子、関連用品などを販売する「年貨大街」が8日まで開催中。通りは連日、大勢の買い物客でにぎわいを見せており、竜のオブジェに気づき、見上げる人の姿もあった。
(編集:荘麗玲)