北部・基隆市で子供向け屋内施設2カ所の試験的運営が29日から始まった。同市は雨が多い冬でも、子供たちが安心して遊べるようにフレンドリーで安全な空間を提供したいとしている。
基隆は台湾最北端に位置する港町。三方を山、一方を海に囲まれている。気候は多雨多湿なため、「雨の都」の異名を持つ。かつては清仏戦争の主戦場だったため、市内には戦争の遺跡が点在している。
屋内遊園地2カ所のうち、一つは同市中正区公所(役所)、もう一つは中山区公所にある。それぞれ異なるスタイルを持っており、いずれも役所のホールを子供の遊び場に変身させている。
中正区では、子供たちに地元の魅力を感じてもらえるよう、基隆で見られる自然の景観である「豆腐岩」や灯台、古跡の砲台などをモチーフにして遊具を設計。中山区では、海岸の特色を取り入れたことで、子供たちにメルヘンチックなガーデンで遊んでいるかのような体験をしてもらうという。
同市社会処によれば、謝国樑市長が就任後、雨の日でも子供が安全に遊べる環境を整えようと、それぞれの区の特色を持つ屋内遊園地の建設を進めてきた。