中部・南投県で先月下旬、土砂崩れにより失われた森林の再生のため、ドローン(無人機)を使って樹木の種子を散布する試みが行われた。急峻(きゅうしゅん)な斜面で作業員が危険な作業をする必要がなく、安全性が高まる。
行政院(内閣)農業委員会南投林区管理処の李政賢処長によると、南投の山地の地質はもろく、強い雨が降った後、土砂崩れが起き、山肌が露出すると指摘。そのほとんどが険しい斜面で山深い場所であることから、森林の速やかな再生のため、ドローンを使った種子散布が行われたという。
今回はタイワンハンノキやシマトネリコ、ヌルデなどが散布された。同処では雨の日が多くなる春の時期にドローンを使用することでさらなる時間の短縮と作業員の削減が図れたと成果を強調した。