ロケット花火や爆竹などを乱射して無病息災を祈る南部・台南市塩水区の奇祭「塩水ロケット花火祭り」(塩水蜂炮)が4日から6日まで開催された。新型コロナウイルスの影響でこの2年は制限をかけての実施だったが、今年は3年ぶりに通常開催された。旧暦1月15日の元宵節に当たる5日夜には多くの見物客が詰め掛け、ロケット花火が次々に発射される刺激的な光景を声を上げながら楽しんでいた。
塩水の市街地一帯で実施される同祭り。5日には大型の発射台が複数設置され、相次いでロケット花火が発射された。見物客はみこしに従って街頭を移動し、街全体が熱気に包まれた。
見物客にはけが人も出た。防護装備を着用せずに打ち上げ区域内に入った男性は全身にやけどを負い、医療機関に搬送された。消防によれば、全身の約37%に「2度」のやけどをしたという。13歳男性は左目近くにロケット花火が当たったとみられ、救急車で病院に運ばれた。台南市衛生局によれば、5日夜までに負傷者は12人確認された。