離島・澎湖の宗教施設、観音宮で27日、袋入りのコメで作られた巨大なカメのオブジェ「米亀」がお披露目された。重さ18.6トンに達し、「乞亀」と呼ばれる地元の伝統行事のために用意したカメ型オブジェの中で最大のサイズを誇っている。
澎湖では旧正月を締めくく旧暦1月15日の元宵節(今年は2月5日)になると、各地の廟や宮などで大小さまざまで素材もそれぞれ異なるカメのオブジェが用意される。それを信者たち々が持ち帰り、翌年、量を増やして返納する行事が行われ、これを乞亀という。
観音宮管理委員会によれば、同宮は10年前に初めて米亀を提供。当初は約2.4トンのもので、今年はその7.75倍に成長した。すでに施設の前広場に公開されており、乞亀イベントで占いによって神の同意を得れば持ち帰ることができる。
カメ型オブジェには人々の無事や金運上昇を願う気持ちが込められているといい、純金やケーキ、チョコレート、紙幣、台湾ビールなどで作られたものがある。
(編集:荘麗玲)