台北市立動物園は28日、生後3カ月のキリンの赤ちゃん「麦萌」の一般公開を開始したことを明らかにした。初めて屋外の展示場に出た日はあいにくの雨だったが、あちこち探検し元気いっぱいに走り回ったという。
母親「小麦」の3番目の子で、8月16日に生まれた。身長183センチ、体重72キロほどの女の子。健康状態は良好だが、自ら母乳を飲もうとしないため、飼育員は人工哺乳しながら、母乳の飲み方を誘導しているとか。
そのかいあって、母乳を飲んだり親子一緒に夜を過ごしたりすることができるようになった麦萌はすくすく成長。3カ月余りで体重は156キロに達し、生まれた時の倍以上になっている。
同園は、台湾はキリン本来の生息地より雨が多く湿度も高いため、屋外で低体温症にならないよう、気温や麦萌の体調を見て屋外に出すかどうかを決めるとしつつ、「日中、アフリカ動物エリアを通ったら、もしかして出会えるかもしれない」と来訪を呼びかけている。