動くものをついつい追いかける犬の行動によって事故やトラブルが起きないよう、南部・台南市動物防疫保護処は野良犬の首に鉄パイプをかけるなど、対応に乗り出している。
同処は、人や車の後ろを必死に追いかける習性のある野良犬の行動を阻むため、今年2月から犬の首に首輪をつけ、それに長さ30センチの鉄パイプがついた鎖をかける試みを始めた。
鉄パイプは走るときの邪魔となるよう水平方向に置かれ、犬が何回かぶつかると追いかけなくなることから、非常に効果的とされ、現在、鉄パイプの鎖をつながれた市内の野良犬は100匹近くに上るという。
同処は、犬の虐待だと誤解しないよう呼び掛けるとともに、ダメな行動の”矯正グッズ”を装着されている犬にはなるべく近づかないよう勧告している。
行政院(内閣)農業委員会が台湾の野良犬の数について行った2020年の調査によれば、台南市は1万9539匹と台湾22県市中2番目に多かった。1位は屏東県で2万291匹。