台北市政府環境保護局は、路上に設置したごみ箱に家庭ごみが廃棄されるのを防ぐため、同市士林区でAI(人工知能)を活用した取り締まりを始めた。不適正なごみの廃棄が確認された場合、違反者は3600台湾元(約1万6000円)以上6000元(約2万6000円)以下の過料が科される。
台北市内の路上には現在、ごみ箱が2000カ所に設置されている。本来は歩行者用だが、有料のごみ袋を使いたくない一部の人が自動車やオートバイなどに乗り、家庭ごみを廃棄するケースが後を絶たない。このため同局は台同大学(台北市)と協力し、取り締まりのシステムを開発した。
AIが監視カメラの映像を通じて違反行為を識別し、証拠となる映像を出力。職員が違反の事実確認をして過料を科す。同局によると、精度は95%に達し、映像確認の手間が大幅に減らせるという。