(バンコク中央社)柔道のアジア選手権は25日、タイ・バンコクで開幕して男子60キロ級が行われ、東京五輪銀メダリストの楊勇緯は決勝で日本の中村太樹に惜敗し、銀メダルを獲得した。約9カ月ぶりの国際大会出場となった楊は試合後、感覚を取り戻したとし、結果にかかわらず過程を楽しむことが最大の目標だと語った。
楊は世界ランキング3位。金メダルを目指して順調に3試合を勝ち進んだが、決勝で中村に抑え込まれ、敗れた。同選手権で銀メダルを手にするのは2年連続。
楊は中央社の取材に応じ、今大会では自身が強化すべき部分が見えたと吐露。試合での競争力はあると自負した上で、コンディションを回復させ、整えていると語った。
コーチの劉文等氏は、今大会で新たに適用されたルールへの対応が必要だったとしながらも、この1日でコンディションは戻ってきたと強調。細かな部分をさらに調整すれば、結果はより良くなると話した。
楊は今後、5月にカザフスタンで開かれるグランドスラムや6月にハンガリーで開催される世界選手権大会の準備に集中するとしている。