(台北中央社)歌手のMISIAが28日、台北市の台北アリーナで行われた台湾の音楽賞「第36回ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)授賞式にパフォーマンスゲストとして登場した。「希望のうた」と「明日へ」の2曲を披露し、圧倒的な歌唱力で台湾の観客を魅了した。歌唱後には客席全体が総立ちになり、大きな歓声と拍手が沸き起こった。
MISIAが台湾でステージを披露するのは2018年以来7年ぶり。昨年4月に台北でコンサートを開催予定だったが、前日に発生した東部沖地震の影響で急遽中止になり、同5月末に東京で、歌手のビビアン・スー(徐若瑄)をゲストに招いて被災地支援ライブを開催していた。
MISIAは弦楽編成のバックバンドを従えて2曲を続けて歌い上げた。「明日へ」は東日本大震災後に復興応援メッセージソングとして制作された楽曲。「明日へ」のラストのロングトーンで観客を驚かせ、歌い終えると数十秒にわたり拍手が続いた。MISIAは中国語で「一緒に明日に向かいましょう。また会えますように」とあいさつし、最後には台湾語で「多謝」(ありがとう)と台湾の人々に感謝を伝えた。
(名切千絵)