(台北中央社)教育部(教育省)体育署は6日、スポーツの国際大会で優秀な成績を収めた選手やコーチに贈る「国光体育奨章」の授賞式を台北市内で開いた。今年の報奨金総額は史上最高の4億6470万台湾元(約21億5000万円)に上った。選手別の最高額はパリ五輪ボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した林郁婷選手の2090万元(約9700万円)。
今年の奨章授与対象は延べ451人で、内訳は選手331人、コーチ12人。パリ五輪で台湾勢は金2個、銅5個を獲得した。パリ五輪で金メダルに輝いた林選手とバドミントン男子ダブルスの李洋選手、王斉麟選手にはそれぞれ2000万元(約9300万円)が贈られる。
これに加え、林選手は昨年の世界選手権での銅メダルに対する報奨金90万元(約420万円)、李、王両選手には国別対抗戦「トマス杯」の銅メダルに対する60万元(約280万円)も授与される。
この3選手はいずれも式典に出席した。中国・杭州で11日に開幕する「BWFワールドツアーファイナルズ」を最後に現役を引退する李選手は、より多くの人にスポーツを愛してもらえるよう、今後もスポーツ人として影響力を発揮し続けていきたいと話した。
授賞式ではスポーツ科学研究に関する表彰も併せて行われた。式典であいさつした卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は、選手やコーチ、スポーツ科学研究者の努力によって「台湾の光と熱をさまざまな分野で世界に見せつけた」と述べ、受章者をたたえた。