(パリ中央社)パリ大会で6大会連続の五輪出場となった卓球選手の荘智淵(43)が6日(現地時間)、男子団体準々決勝後に引退の意思を表明した。1998年のバンコクアジア大会で初めて代表入りして以来26年にわたった選手生活を振り返り、シングルスで4位に終わってわずかにメダルに届かなかった2012年のロンドン五輪が人生のターニングポイントだったと語った。
今大会は団体戦にのみ出場した。日本と当たった準々決勝では第1試合、まな弟子の高承睿(19)とペアを組んで篠塚大登・戸上隼輔組にストレート負け。第4試合ではシングルスで張本智和と対決したが同じくストレート負けに終わり、台湾は1-3で準決勝進出を逃した。
荘は報道陣からパリ大会が本当に最後の五輪なのかと尋ねられると「基本的にはそう」と答え、事実上の引退を表明した。家庭があり、他にやりたいこともあるため、人生の新たな章を開きたいとし、今後は台湾のスポーツや卓球に関わる活動に取り組みたいとの考えを明かした。
この日、競技会場には台湾からも多くの卓球ファンが応援に駆け付けており、試合後にはスタンディングオベーションが起こった。荘はこれが自身にだけでなく選手全員に向けられたものだったと話し、台湾の卓球ファンはとても熱心で、まるでホームで戦っているかのようだったと振り返った。