(パリ中央社)パリ五輪の開会式はフランス時間26日、市中心部のセーヌ川で行われ、台湾選手団は国際オリンピック委員会(IOC)が定める国・地域名コード(TPE)の順序に基づき「頭文字T」としてタンザニアやチャドの選手らと共に74番目の船で入場した。開会式を中継したテレビ局「フランス2」の司会者は「チャイニーズタイペイ。われわれの良く知る台湾です」と紹介した。
台湾選手団は39人が開会式に参加した。今大会から新しく競技種目に加わったブレイキン(ブレイクダンス)男子の孫振と東京五輪銀メダリストでバドミントン女子シングルスの戴資穎が旗手を務め、雨が降る中でも団旗を大きく振った。
司会者は「国際大会に出場する際にチャイニーズタイペイの名義を使っている」と説明。教育部(教育省)体育署の鄭世忠(ていせいちゅう)署長は、これで台湾は中国に隷属していないことを分かってもらえると語った。