(台北中央社)都市型スポーツのパリ五輪最終予選は現地時間23日、ハンガリーのブダペストで最終日が行われ、パリ大会から新しく競技種目に加わるブレイキン(ブレイクダンス)男子で台湾代表の孫振(ダンサー名=QUAKE)が五輪出場を決めた。同競技で五輪に出場する1人目の台湾代表選手となった孫は「これからも頑張る」と意気込みを示した。
5月に中国・上海で行われた予選第1戦とブダペスト大会の点数を総合した最終成績で五輪出場者が決まる。孫は5月の大会時には足のけがを抱えていたため、鎮痛剤を飲んで参戦し、7位の成績を収めた。ブダペスト大会では15位に終わったものの、両大会合計の最終成績が10位となり、規定により五輪への切符を手にした。
座右の銘は「人生は一度きり」だという孫はマネジメント会社を通じ、台湾代表として五輪の舞台に立てるのは光栄だとコメント。「今、私には五輪に出る機会と能力がある。小さい頃からの夢がかなった」と喜びを表した。
中央社の取材に応じたコーチの蘇志鵬さんは、世界に数多くの国がある中で台湾が五輪に進むのはとても難しいことだと言及。台湾のブレイキンには育成する価値があることを社会に知ってもらい、全ての人々に広めることで、より多くの人に将来、台湾代表になる機会がもたらされればと期待を寄せた。