(台北中央社)ボクシングのパリ五輪第2次世界予選は2日、タイ・バンコクで女子54キロ級が行われ、台湾の黄筱雯が五輪出場を決めた。黄は2021年東京五輪の銅メダリスト。試合後、プレッシャーから解き放たれて目を赤くした。
黄はメキシコとデンマークの選手を下して進んだ4回戦で、モンテネグロのボヤナ・ゴイコビッチと対戦。身長や豊富な試合経験などを生かして5-0で勝利し、ベスト4入りした。規定により、ベスト4入りで五輪出場が確定した。
試合後に中央社の取材に応じたコーチの劉宗泰さんは、黄は昨年の杭州アジア大会から今までの間、五輪第1次予選での敗退を経験し、非常に大きなプレッシャーを抱えていたとコメント。特に他の選手が五輪出場を決める中でのつらさは、本人だけが知っているだろうと話した。
黄は「ずっと自分を信じていたし、コーチから与えられるトレーニングも信用していたが、この期間は本当に耐えがたかった」と吐露。五輪出場という目標についに到達したと喜びを表し、今後は五輪の表彰台に照準を定めると語った。
黄の出場確定により、パリ五輪に出場するボクシング台湾代表は女子4人、男子2人の6人となった。