(台北中央社)先週新竹市立野球場での試合中に肩を負傷した富邦ガーディアンズの主将、林哲瑄外野手(33)が手術を受けることが決まり、今季絶望となった。球団は28日発表した。
林がけがをしたのは、23日に行われた味全ドラゴンズ戦。四回裏、ダイビングキャッチの好捕を見せたが、捕球時に左肩を痛め途中退場した。負傷の原因は外野のあちこちに見える小石などにあるとみられる。球団によれば、回復まで少なくとも8カ月を要するという。
米大リーグや日本の独立リーグでもプレー経験を持つ林。今年で8年目を迎えた台湾プロ野球では2016年から4年連続でゴールデングラブ賞を獲得したほか、3割近い通算打率をマークしている。
新竹球場は、3年近くの再建工事を経て22日にリニューアルオープンしたばかりだ。約12億台湾元(約53億円)と巨額の予算が投入されながら、設計ミスや施工不良などにより23日までの2試合で林を含む3選手が負傷。ファンの批判や選手会の呼び掛けもあり、新竹市政府は25日、全ての問題が解決されるまでプロ野球の試合開催を認めない方針を明らかにした。
林は29日、自身のフェイスブックを更新。「ここ数日はよく眠れなかった」と明かしつつ「自分のけがをきっかけに球場の安全性が重視されるようになれば」と期待を示した。