アプリで読む
ダウンロード

納入遅れの新造戦闘機F16V、来年にも台湾への引き渡し開始へ=国防部長

2025/11/03 15:31
顧立雄国防部長=2025年11月3日、中央社記者王飛華撮影
顧立雄国防部長=2025年11月3日、中央社記者王飛華撮影

(台北中央社)台湾が米国から調達する戦闘機F16V(ブロック70)の納入遅れについて、顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は3日、米国で年内に10機の組み立てが完了する見通しだとし、順調に進めば、来年にも台湾への引き渡しが始まるとの見方を示した。立法院(国会)外交・国防委員会で述べた。

ブロック70は当初、2023年第4四半期(10~12月)に第1陣が工場から出荷される予定だったが、米国での生産ライン移転やサプライチェーン(供給網)の寸断などの影響で遅れが生じた。国防部(国防省)によれば、米国側は2交代制、1日20時間稼働体制で作業を急いでいる。

顧氏は答弁で、当初の計画通り、来年末までの全66機の引き渡しが完了するかどうかは断言できないとしつつ、年内に10機の組み立てが完了し、続いて試験飛行が実施される予定だと明らかにした。同時期に、年末完成予定の10機を含む計50機の組み立てが進められるとし、国軍は進捗状況を随時把握していくと述べた。

また、同様に納入が遅れている滑空誘導爆弾「AGM154C」については27年から28年にかけて、魚雷「MK48」については26年から28年にかけて全数の引き渡しが完了する見込みだと説明した。

国防部はブロック70の調達に関連し、20年から26年までの7年で計2472億2883万台湾元(約1兆2400億円)の予算を計上している。

(游凱翔/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
70