(台北中央社)統一超商傘下のインターネット書店大手、博客来は8日、自社ブランドの電子書籍リーダー「BooksPad」を展示するデジタル体験店を台北市内のセブン-イレブン店舗内に開設した。電子書籍リーダーをコンビニ内で展示するのは初めて。同社は体験店によって電子書籍の売り上げを3割増加させたいとしている。
同社は今年初めて電子書籍リーダーを発表。予約開始から3カ月で1万台以上を売り上げ、売上高は関連商品を含めて1億台湾元(約4億8000万円)超に達した。電子書籍リーダーが呼び水となり、今年に入ってからの4カ月間で電子書籍の会員数は前年同期比で15%以上伸びた。
体験店は台湾大学水源キャンパスに近い「セブン-イレブン博源店」に入居した。体験店の売り場面積は約20坪。実際に操作が可能なBooksPadの実機を展示する他、ベストセラー書籍やテーマ別のお薦め書籍などの本棚を設置。海外から輸入した文具の販売コーナーも設ける。
電子商取引(EC)業者は、博客来の体験店は、ライフスタイルと書店を融合させた「誠品」の小型店のようなものだと指摘し、コンビニの幅広い商品と合わせることで、誠品をはじめとする複合型書店に宣戦布告したも同然だと分析した。