(桃園中央社)台湾最大規模のコンベンション施設、メッセ桃園(桃園会展中心)が29日、北部・桃園市にオープンした。総面積は8万平方メートルに達し、3000人収容の大ホールや大型宴会場、多目的会議室、600ブースを設置可能な展示スペースを備える。投資した経済部(経済省)は、貿易の発展や経済の転換につながるとして期待を示している。
同日行われた開業式典に出席した経済部の陳正祺(ちんせいき)政務次長はあいさつで、展示会産業はハイレベルなビジネス客を誘致でき、施設は都市のプロモーションや周辺地域の経済発展にとっても重要だと述べた。その上で頼清徳(らいせいとく)総統も企業間取引(BtoB)のビジネスモデルにおいてコンベンション施設を非常に重視しているとした。
施設の運営は日本の広告大手、博報堂傘下の安益グループが担う。同グループの涂建国董事長(会長)は、コンベンション施設が生み出す経済効果は展示会産業のみならず、さまざまな産業の発展をけん引すると言及。同施設は台北港(新北市)や桃園国際空港(桃園市)に近いという地理的優位性があるとし、各種イベントに毎年延べ200万人以上が訪れる見込みだと語った。