(台北中央社)米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勳)最高経営責任者(CEO)は3日、今後5年以内に台湾に大規模のデザインセンターを設立し、少なくとも1000人のエンジニアを雇用する考えを明かした。
フアン氏は台北市内で開催中のICT(情報通信技術)見本市「コンピューテックス」(台北国際電脳展、COMPUTEX)出席のために台湾を訪問している。この日はエヌビディアの社員らを夕食に招いた際、報道陣の取材に応じた。
同社は今後、経済部(経済省)の補助金約67億台湾元(約324億円)と自社が捻出する約176億元(約852億円)を投じ、同社にとって台湾初となるAI(人工知能)研究開発センターを台北市内に開所させる予定。さらにフアン氏は4日、見本市の会場で開いた会見で、台湾にAIスーパーコンピューターセンターの建設を計画していることも明言した。デザインセンターやAIスーパーコンピューターセンターの具体的な設置場所については、いずれも未定だとしている。
▽鴻海、エヌビディアとコンピューティングセンター設立を発表
鴻海(ホンハイ)グループは4日、エヌビディアと連携して先進コンピューティングセンターを設立すると発表した。エヌビディアの最先端画像処理装置(GPU)「ブラックウェル」をコアとする。設置場所は南部・高雄市で、2026年の完成を見込んでいる。